もし交通事故に遭ってしまったら

 もし交通事故に遭ってしまったら

万が一交通事故に遭ってしまった場合、まず第一にケガをした方の救助を最優先にしてください。

次に二次的な事故が起こらないか確認したうえで、警察に連絡します。
見た目が軽いケガでもあとあと酷い症状が出てくることもありますので、少しでもケガをしたり車が凹んでいたりした場合は必ず警察に連絡するようにしてください。

ここでもし時間的な余裕があるなら、保険会社に連絡したり、双方の事故車両の写真を撮っておいてください。(このときタバコなど大きさの目安になるものを一緒に入れるとよいです。)

もうひとつ大事なことですが、相手が赤信号を無視していたようなときは周りのひとに証人になってもらえるよう連絡先などを聞いておくとよいでしょう。

ケガをされた場合、必ず病院に行くことになります。
交通事故の場合、ここで何も言わないと医師は「自由診療」を選択します。

健康保険の仕組み

自由診療とは、健康保険を使わずに自由に治療することです。健康保険は国が7割負担してくれるありがたい面もありますが、適用範囲があります。
例えば、前歯を指し歯にするとき健康保険がききません。被害者を救うため、本来は制限のない治療の方がよいからです。

しかし、お金には限りがあります。自分に過失があった場合、大変ですし、加害者としても無限に支払うわけにはいきません。

自分に過失がありそうならば担当医師に言って健康保険に切り替えてもらいましょう。

料金の目安ですが、健康保険では1点10円で計算されます。治療の点数が1,000点ならば10,000円。そのうちの3割が負担額ですから、窓口では3,000円で済みます。

自由診療では病院ごとに異なり、1点20~40円で計算されます。治療内容も全く同じ1,000点だとしても40円で計算されてしまうと、4万円全部窓口負担となってしまうのです。

大きな違いでしすよね?こんな背景があるから、「交通事故では健康保険は使えません」と言いきってしまう医師もいます。大抵のケガの治療は健康保険の範囲内です。
もしそう言われてもしっかり対応できるようにしてください。