STEP1‐⑤ 資本金の額を決め、社員を決定する
次に、チェックシートの(ホ)資本金総額と(へ)社員の項目です。ここでは、会社に「全部でいくら」、「誰がいくらずつ」お金を出すのかを決めます。
(ホ)資本金総額
まず「全部でいくら」です。これを資本金総額といいますが、法律上はいくらでもかまいません。1円でも100億円でも構わないのですが、極端に少ないとビジネスをしていく上で、周囲の信頼を得られないと思われますので、「資本金1円」はあまりおすすめできません。
また、許認可の種類によっては、資本金いくら以上の会社でないとダメ、と決まっているものがあります。許認可が必要なビジネスをなさる方はこの点にも十分注意して資本金を決めてください。
(ヘ)社員
全体の額が決まったら、次に、「誰がいくらずつ」お金を出すか決めてください。お金を出す人が複数いる場合には、それぞれが出す金額を決めて、それが出資額全体の中でどういう割合になるのかを確認してください。
終わったらチェックシートの(へ)社員に、お金を出す人の氏名と住所と金額を記入してください。便宜上、欄は5人分用意していますが、別に何人でも構いません。
この場合の「社員」とは、「合同会社に出資する人」という意味であり、「従業員」という意味ではありませんので、注意してください。
なお、出資は現金に限らず、自動車を1台といった出資も可能です(現物出資といいます)。ただし手続きが面倒になるのと、実際に現物出資をされる方は大変に少ないため、ここでは説明を省略させていただきます。