STEP10 基金について決める
◇基金
STEP6の社員のところで、一般社団法人を設立する際には、資金はいらないため、資本0円でも設立できるという話をいたしました。
しかし、そうは言っても事業を行い、法人を運営してくためには資金が必要になります。
その資金を調達して、安定した財産を作るための制度が基金です。
基金制度といってもこの方法を採用することができるというだけで、採用しなくても問題はなく、あくまで任意です。
基金は、社員だけでなく社員以外の個人や法人から集めることもできます。
ただ、基金制度を採用する場合には、注意が必要です。
基金は株式会社の資本金とは違い、基金を出してくれた人に返還する義務があるのです。
そして、基金制度を採用する場合には、基金の拠出者の権利に関する規定や基金の返還の手続を必ず定款に定めることが必要となります。
また、基金制度は、いったん採用すると途中で廃止することはできませんし、株式会社の減資のように基金を減少させることもできません。
これらを踏まえ、基金制度を採用するか否か決めてください。
もっとも、設立時に基金制度を作って、実際には基金を集めないこともできるので、とりあえず、実際に集めるかどうかは別として制度だけ作っておくことをお勧めします。
これでチェックシートの欄がすべて埋まったと思います。これで必要事項の決定は終了です!お疲れさまでした。
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